自動ピアノ

piano

・研究概要

近年,電子技術の発達により,電子楽器は著しい進歩を遂げている.しかし,生のピアノの演奏と比較すると,再生される機器によって,音質や臨場感といった面で劣るのが現状である.一方,開発した自動ピアノで演奏を行う場合,曲に表現をつけるためには,音の強さ,長さ,テンポなどを音符ごとに編集を加えなければならない.たとえ短い曲でも,楽譜内の音符の数は1000個以上存在し,それらに1つ1つ編集を加えるには膨大な時間と労力が必要となる.そこで,本研究では,より効率的に曲の編集を行えるように,演奏情報の可視化,楽典に関する知識や編集者の演奏特徴などを編集者に教示できる,PC上での演奏情報編集支援システムの開発を目指している.

ユーザはPC上のGUIを介して曲の編集を行う.このとき,あらかじめデータベースに格納した音楽的知識やユーザ固有の音楽的特徴を用いた自動変換機能により編集作業の低減をはかる. 近年では,機械学習を用いた推論システムの開発を行っている.

・開発した自動ピアノの演奏をお聴きいただけます!(長さは編集してあります)

「熱情」第一楽章

「熱情」第二楽章

「熱情」第三楽章

「悲愴」第一楽章

「悲愴」第二楽章

「悲愴」第三楽章

「月光」第一楽章

「月光」第二楽章

「月光」第三楽章